YETI WORKSは、高度な設定パネルと直感的なエディタを備え、システムのあらゆる要素をプログラミングなしに構成・調整できます。標準でリード管理、顧客管理、案件、プロジェクト等、約100ものモジュールを搭載し、GUI上の操作だけで各モジュールに新たな項目(フィールド)を追加したり、独自のモジュール自体を作成することも可能です。こうしたモジュールビルダー機能により、中小企業のIT担当者や業務担当者でもノーコードで自社に合わせたCRMカスタマイズが行えます。以下では、その中でもレイアウトエディター以外の主要機能(リレーション、依存フィールド、ピックリスト、およびその他の項目制御機能)について、機能概要やユースケース、操作性、業務上のメリットを順に解説します。
リレーション(他モジュールとの関連付け)
機能概要
リレーション機能を使うと、モジュール同士を関連付けてデータをリンクできます。例えば、顧客(取引先)と案件を結び付けたり、自社で新規作成したカスタムモジュールを既存の「連絡先」モジュールに関連付けるといった操作が、すべて管理画面上の設定で実現可能です。YETI WORKSでは管理者がGUIから参照フィールドを追加することで1対多のリレーションを作成でき、必要に応じて多対多の関係性を持つ関連リストを追加することもできます。既存CRMのオブジェクト構造(例えば取引先‐案件‐活動といった階層)に沿って、画面上で新たな項目や関連を増やしていくイメージです。
ユースケース例
リレーション設定により、異なる情報を紐付けた一元管理が可能になります。例えば「お問い合わせチケット」モジュールに取引先企業や担当者(連絡先)を関連付ければ、チケット画面から直接その顧客情報を参照でき対応履歴を把握しやすくなります。また製造業であれば「製品」モジュールと「不具合報告」モジュールを関連付け、不具合ごとに該当製品情報をリンクするといった活用も考えられます。データの紐付けによって部署横断の情報共有がスムーズになり、Excel管理で起こりがちな情報の重複や入力ミスを防ぐ効果も期待できます。
操作性・設定画面
モジュール間の関連付けは、YETI WORKSのモジュールマネージャー画面から直感的に設定できます。各モジュールの設定メニューに用意された「リレーション」機能を開き、他モジュールとの関連を追加・編集します。例えば新規モジュール作成時に参照したい他モジュールを指定したり、既存モジュール同士の関連リストの表示順序を並べ替えることが可能です。専門知識が不要なため、管理者が数回のクリック操作でデータモデルを拡張できます。設定後は、対象モジュールのレコード画面に「関連」タブが自動追加され、関連する他モジュールのデータ一覧がリアルタイムに表示されます。現場の要求に合わせてデータの繋がりを後から追加できる柔軟性は、ノーコードツールならではの利点です。
業務改善や導入メリット
リレーション機能によって得られる最大のメリットは、情報の一元化と見える化です。関連付けられたデータは相互に参照しやすくなるため、担当者は複数モジュール間を行き来する手間が省け、業務効率が向上します。また、追加のプログラミングをせずにデータ構造を拡張できるため、新しい業務要件が発生してもITリソースの削減につながります。現場主導で「この情報とこの情報を繋げたい」という要望をすぐ形にできるため、システム運用がビジネスの変化に追随しやすくなり、結果としてスケーラビリティ(業務拡大への対応力)の向上にも寄与します。
依存フィールド(条件付き項目表示)
機能概要
依存フィールド機能では、あるフィールドの入力値に応じて他のフィールドの表示・非表示を自動制御できます。これは画面上で設定可能な条件分岐ルールで、例えば「フィールドAの値が『はい』のときのみ、フィールドBを表示する」といった動的なフォーム切替をノーコードで実現します。YETI WORKSではこのような動的フィールドの機能が強化されており、管理者はGUI上で「制御フィールド」と「従属フィールド」を指定し、条件に合致した場合の挙動(表示する/隠す)を定義できます。設定後はユーザーがレコード画面で制御フィールドを変更した際、条件に応じて関連フィールドの表示状態が即座に変化します。
ユースケース例
条件付き項目表示は、入力フォームをスマートにすることでユーザーの入力負荷軽減やデータ精度向上に役立ちます。例えば、顧客種別を選択するフィールドで「法人」を選んだ場合のみ「法人番号」フィールドを表示し、「個人」の場合は代わりに「生年月日」フィールドを表示するといったケースです。また、製品に関する問い合わせフォームで「不具合あり」を選択したときだけ詳細な症状説明フィールドを表示する、といった使い方もできます。必要な項目だけをタイミングよく表示することで、ユーザーは無関係なフィールドに迷わずに済み、入力漏れや誤入力の防止にもつながります。現場の業務シナリオに合わせて画面項目を出し分けできる柔軟性は、操作性向上だけでなく業務プロセスの標準化にも貢献します。
操作性・設定画面
「依存フィールド」の設定画面では、ノーコードで条件ロジックを作成できます。管理者はまず対象とするモジュールを選択し、その中で制御となるフィールド(例:「ステータス」フィールドなど)と、表示を切り替えたい従属フィールドを指定します。次に、制御フィールドのどの値のときに従属フィールドを表示するか(あるいは非表示にするか)をGUI上で設定します。複数の値に対して複数の従属フィールドを関連付けることも可能です。設定UIはプログラミング知識不要で扱えるよう設計されており、ドロップダウンやチェックボックスの選択だけで条件式を構築できます。設定を保存すれば即座に画面フォームに反映され、条件変更時のフィールド表示非表示が自動化されます。従来であればコードによる実装が必要だった動的フォームも、YETI WORKSなら設定画面上の操作だけで構築できる点が大きな魅力です。
業務改善や導入メリット
依存フィールド機能により、入力フォームは状況に応じて最適化されます。これによりユーザーは必要な情報だけを求められるため入力効率が上がり、不要な項目による混乱が無くなることで現場のユーザビリティが向上します。必須でない項目を条件次第で隠すことで入力ミスも減り、結果としてデータ品質の向上が期待できます。また、この設定は業務担当者の要望に沿って管理者が即応的に変更可能であり、変更のたびにシステム開発を依頼する必要がありません。IT部門にとっても実装コスト削減になり、現場部門が主体的に画面設計をコントロールできることで現場主導の運用が実現します。設定内容はシステム内に再利用性高く蓄積され、将来類似の条件付きロジックを他モジュールに展開する際もテンプレート的に活用できるため、長期的な運用のスピードと柔軟性が高まります。
ピックリスト(選択肢と依存関係の管理)
機能概要
ピックリストとは、あらかじめ定義された選択肢から値を入力できるドロップダウン式の項目です。YETI WORKSでは、このピックリスト型フィールドをノーコードで自由に追加・編集でき、さらにピックリスト同士の依存関係も設定可能です。管理者はGUI上の「ピックリストの値を編集」機能から、各モジュールのピックリスト項目における選択肢(値)を追加・削除したり名称変更したりできます。また「ピックリスト依存関係」機能では、あるピックリストの選択肢によって別のピックリストに表示される値の内容を動的に絞り込む設定が行えます。例えば「都道府県」フィールドに対して「国」フィールドの選択肢を制御フィールドとして関連付け、日本を選ぶと都道府県リストから北海道~沖縄のみ表示させる、といった階層型の選択肢が構築できます。
ユースケース例
ピックリストは、入力値の標準化や分類に広く用いられます。例えば営業プロセスでは、「案件ステータス」や「優先度」といったフィールドをピックリストとして設定し、選択肢(例:ステータス=新規/進行中/受注/失注 等)を事前に定義しておくことで、全担当者が共通の区分で案件状況を管理できます。また依存関係の活用例として、サポート問い合わせシステムで「問い合わせ種別」を選ぶと、その内容に応じた「詳細分類」のピックリストが現れるケースが挙げられます。例えば「問い合わせ種別」で「製品不具合」を選択すると「不具合箇所」のリスト(ハードウェア関連/ソフトウェア関連 等)が表示され、適切な詳細分類を選ばせることができます。これにより利用者は的確な選択肢のみを選べるため、ばらつきのないデータが蓄積され分析精度も向上します。
操作性・設定画面
ピックリスト値の管理と依存関係の設定は、すべて管理画面の設定モジュールから行えます。各モジュールの設定メニューには「ピックリストの値を編集」と「ピックリスト依存関係」という項目があり、それぞれ専用のUIが提供されています。値の編集画面では、現在登録されている選択肢の一覧が表示され、管理者はボタン操作で新規値の追加や既存値の編集・削除が可能です。ドラッグ&ドロップで選択肢の表示順序を並べ替えたり、必要に応じて一括インポート・エクスポートする機能も備わっています【8†】。さらに各選択肢をユーザの所属ロールごとに表示制限することもでき、特定の部署には特定の選択肢のみ選べるようにする細かな運用もGUI上で設定できます。依存関係の設定画面では、親ピックリスト(制御フィールド)と子ピックリスト(従属フィールド)を指定し、親の値ごとに子に表示させる選択肢をマッピングします。画面上で親の値と許可する子の値をチェックボックス等で対応付けていくだけで、複雑な選択ルールも数分で実装できます。いずれの画面も視覚的に分かりやすくデザインされており、専門的なプログラミング知識がなくても扱えるよう配慮されています。
業務改善や導入メリット
ピックリスト管理機能により、データ入力時のブレを防ぎ業務プロセスの標準化が促進されます。あらかじめ決められた選択肢以外は入力できないため、担当者ごとの表記ゆれ(例:「済」「完了」「終了」など表現が統一されない問題)が解消し、後続の集計・分析が正確になります。また、選択肢の追加変更が発生してもコード修正は不要で、管理者が即座にUI上で編集できるため、ビジネスの変化に対する即応性が高まります。たとえば新商品の発売に伴ってカテゴリの選択肢を増やす場合でも、数クリックで全ユーザの画面に反映できます。依存ピックリストを活用すればユーザーの選択ミスも減らせるため、結果としてデータ品質の向上と入力工数の削減につながります。IT部門にとっても小さな選択肢修正のたびに開発リソースを割く必要がなくなるためITリソースの節約となり、本来注力すべき他業務に集中できます。標準機能として用意されたピックリスト管理は信頼性も高く、設定内容はアップグレード時も保たれる(再設定の手間が少ない)ため、長期的な運用の安定性・再現性の面でもメリットがあります。
その他:ノーコードで設定可能な項目制御・動作
機能概要
上記以外にも、YETI WORKSのモジュールビルダーではフィールド単位の細かな制御をGUIで行えます。代表的なものに「必須/任意設定」と「読み取り専用設定」があります。必須(必須入力)に設定されたフィールドはユーザーが値を入力しないと保存できない項目となり、重要データの入力漏れを防止できます。一方、読み取り専用に設定されたフィールドは一般ユーザーが編集できない参照専用項目となり、勝手な変更を禁止したい情報(例:自動採番された番号や承認済みフラグ等)の保護に役立ちます。これらの属性はレイアウトエディター等の管理画面で各フィールドのプロパティとしてチェックボックス操作で簡単に切り替え可能です。さらにフィールドごとの表示/非表示(無効化)設定や、特定プロファイル・ロールのユーザーに対する編集権限の制御もGUI上で行うことができます。
ユースケース例
必須項目の設定例として、営業案件モジュールで「次回フォロー日」を必須化すれば、常にフォロー日が登録され営業漏れを防ぐ運用ができます。同様に顧客マスタで「業種」を必須入力にすれば、顧客分析に必要な属性情報が欠かされることがありません。読み取り専用の例では、受注モジュールで一度確定した「受注ID」や「契約開始日」フィールドを読み取り専用にしておけば、後からユーザーが勝手に書き換えて整合性が崩れるリスクを避けられます。また、フィールド単位の権限制御を使えば、例えば「原価」フィールドは管理職ユーザの画面にのみ表示し一般スタッフには非表示にするといった柔軟な情報開示コントロールも可能です。これらの設定はコーディング不要で実装できるため、業務ポリシーの変更にもスピーディーに対応できます。
操作性・設定画面
フィールドの必須化や読み取り専用化は、該当フィールドの編集画面でチェックボックスを切り替えるだけの簡単な操作です。YETI WORKSのレイアウトエディターでは、フィールド追加時に「必須」にするかどうか指定できるほか、既存フィールドについて後から必須属性をオン/オフすることもワンクリックで行えます。読み取り専用も同様で、特定のユーザに編集させたくない項目はGUI上で属性設定するだけで即時に全ユーザの画面に反映されます。フィールド権限に関しては、「役割ごとに参照可/不可/編集可」を細かく設定できる専用UIが提供されており、権限グループや役職ごとに項目の扱いを制御できます。例えば経理グループには取引先モジュールの「支払い条件」項目を編集可、それ以外のグループには閲覧のみ、といったポリシーを画面上で設定できます。複雑に感じられる権限制御もドロップダウン選択やチェック操作で完結し、設定内容はリアルタイムにシステムへ適用されます。
業務改善や導入メリット
これら項目制御を駆使することで、システム運用ルールをツール上で厳格に適用できます。必須項目の徹底により重要データの欠落を防ぎ、読み取り専用設定でデータ改ざんや誤編集のリスクを低減します。結果としてデータの信頼性向上と業務プロセスの標準化を実現できます。開発言語でバリデーションルールをコーディングしなくても良いため、要件変更時も管理画面から設定を変更するだけで即座に運用に反映可能です。これはIT部門にとって保守運用負荷の軽減につながり、現場からの細かな要望にも迅速に対応しやすくなります。さらに権限に応じたフィールド制御により、社員一人ひとりに適切なUIを提供できるため、情報漏洩リスクを抑えつつ業務効率を高めることができます。総じて、ノーコードで設定可能な項目制御機能を活用することで、システムが企業の規程や業務フローに沿った形で安定稼働し、再現性・拡張性の高いCRM運用基盤を構築できると言えるでしょう。
まとめと導入相談のご案内
YETI WORKSのモジュールビルダーが備えるこれらノーコード機能を活用すれば、中小企業でも自社業務に最適化されたCRMシステムを迅速かつ低コストで構築できます。ユーザー部門のアイデアをそのまま管理画面で設定に落とし込めるため、現場主導での改善サイクルが回りやすくなり、結果として顧客管理や業務プロセスの精度向上につながります。製品紹介ページで触れたように、YETI WORKSは専門知識に頼らずとも柔軟なカスタマイズを実現できる強力な選択肢です。自社への導入にあたってさらに詳細な説明やデモのご希望がございましたら、ぜひお気軽に導入相談にお問い合わせください。弊社専門スタッフが貴社の業務ニーズに沿った最適な活用方法をご提案いたします。YETI WORKSのノーコードツール群を活用し、ITリソースを効率化しながら現場力を最大化するCRM運用を是非ご検討ください。
参考文献・出典: YetiForce公式ドキュメントおよび関連ナレッジベース記事などを参照して構成しています。各種機能の最新情報や詳細な操作手順については、公式ドキュメント(管理者ガイド)も合わせてご覧ください。
